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【健康コラム】健康はホルモンから

12月になりましたが、暖かな日や冷え込む日が、入れ替わりながらやってきますね。 こういう気候の変化が、風邪とか、体調の不調を招くのでしょうね。皆様、お気を付けください。 さて、健康を考えるとき、沢山の健康法に戸惑う方は、大勢いらっしゃると思います。 実は、「健康法を考える」前に、身体の仕組みを知らなければ、「何から」「どこから」取り組めばよいのかわかりませんよね。 体の仕組みの基本に、とっても重要なことがあることをご存知でしょうか?

それは何か?

「ホルモン」を知ることです。現在私も勉強しています。そして、わかりやすい「本」を見つけました。執筆された先生は、慶應義塾大学医学部内科学教授 伊藤裕先生です。本のタイトルは、「なんでもホルモン」(朝日新書)です。わかりやすく大切な内容でした。お勧めいたします。少しだけ、抜粋してご紹介いたします。


<私たちの生活はすべてホルモンが決めている>

●性格・友達の数・恋愛経験・食欲・睡眠の深さ・老化のスピード・がんになりやすいかどうか・寿命などは、実は全部私たちの体自らが作り出す「ホルモン」と呼ばれる物質が決めています。
●ホルモンは、私たちの体で作られるオリジナルな物質で(人工的な合成物質ではありません。だからホルモンには変な副作用がありません。)そして、我々を「興奮させてくれる」ものです。
●ホルモンは、「血管の中を行き交う興奮伝達物質」です。


<私たちの生活はすべてホルモンが決めている>

●約30億年前、細菌は光合成を「発明」して、太陽エネルギーと二酸化炭素を取り込んで、自ら栄養を作り出せるようになりました。この時排泄された酸素を有効に使って、エネルギー物質であるATPが生まれました。するとこの細菌を自分の体の中に取り込んで、得しようとする別の細菌が現れました。彼らはATPをたくさんゲットして、複雑な細胞構造を発達させることができました。こうして、核を持った「真核細胞」が誕生しました。この細菌が、現在の「ミトコンドリア」の先祖です。
●次に、約5億4000万年前、それまで単独で生きていた細胞は、「集団」で生きることの素晴らしさを見出し、「一つ」の体となることに成功しました。(多細胞生物)
●この時に細胞同士は、助け合って一つの体を作るために、お互いに持っている情報をやり取りする必要が出てきました。そのための道具として、〝原始的な「ホルモン」″が誕生したのです。ですからすべての細胞が、ホルモンを持っています。


「なんでもホルモン」のごく一部の内容ですが、「へ~、そうだったのか!」と得心できる内容です。 アドレナリンの発見から、多くの日本人科学者の方たちがホルモンを研究・発見して今日を迎えています。さらに研究が続くことでしょう。ますます期待したいと思います。

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